エミーゼニーゲームとは
エミーとゼニー、2つのおカネの価値観に気づくワークショップ
おカネは、私たちの暮らしや社会を支えながら、日々旅をしています。
その旅するおカネに、あなたはどんな想いを託しますか?
「エミーゼニーゲーム」は、“ありがとう”の最大化(エミー)と“もうけ”の最大化(ゼニー)という異なる2種類おカネが作り出す社会を体験し、語り合うことで、人を幸せにするお金とは何かを感じるワークショップです。
私たちはしばしば「幸せはお金で買えない」「お金がないから幸せになれない」と語ります。しかし、おカネは本来、中立的な”人類最大の発明”ともいえるテクノロジーです。ドイツの作家ミヒャエル・エンデが示したように、そこには二つの顔があります。資本主義の中で高速に回る「銭もうけのおカネ=ゼニー」と、恩送りの循環を生む「微笑みのおカネ=エミー」です。
エミーゼニーゲームのなりたち
「エミーゼニーゲーム」は、この「人を幸せにするおカネ」の概念の深化と成果の社会還元を目的としたゲーム要素をとりいれた対話型ワークショップです。慶應義塾大学SDM(システムデザイン・マネジメント研究科)の保井俊之教授(武蔵野大学・叡啓大学)、前野隆司教授(武蔵野大学・慶應義塾大学)、末吉隆彦氏(クウジット株式会社)らによってその原型が開発され、2016年1月に最初のワークショップが開催されました。
その後江上広行氏(株式会社URUU)らが参画しワークショップとしての改良を重ね、これまで全国各地の地域コミュニティや企業研修、学校などで30回を超える場所で開催されています。
2024年11月には、ウェルビーイングなおカネ、金融で創るウェルビーイングな世界をより感じたいという声が寄せられ、このゲームの開発者たちが再び一同に会し、2016年の原初版に近いエミーゼニ―ゲームとして「エミーゼニ―ゲームクラシック」が実施され、日本全国を再びこの「クラシック」で回ることになり、さらにゲームリソースとファシリテーションのオープンソース化が進められることになりました
このゲームでは、「エミー」と「ゼニー」がどのように人や社会のウェルビーイング(心・身体・社会の幸せ)に影響を与えるのかを、体感的に学びます。「エミーゼニーゲーム」は地域通貨やデジタル通貨、Web3.0など、おカネのテクノロジーは進化を続けています。その中で、資本主義の限界を理解し、ポスト資本主義/ビヨンド資本主義の可能性を探る。――「エミーゼニーゲーム」は、そんな未来へのグレートターニングをともに考えるための学びと対話の場になるのです。
ご参考
学術的研究成果:
保井俊之, 末吉隆彦, 飛鳥井正道, 岩波宏, 山川麻美, 前野隆司 (2017), 「ありがとう最大化ともうけ最大化の対話原理の比較研究(第一報): 協創型ビジネスゲームにおける幸福度・ポジティブ/ネガティブ感情・人のふるまいの関係解析」, 『対話支援研究』, 第4号, pp. 17-38
末吉隆彦, 保井俊之, 飛鳥井正道, 江上広行, 本條陽子, 前野隆司 (2018), 「地域経済をめぐる二つの対立的貨幣観をテーマにした協創型ビジネスゲームにおける地域住民の内的活力の分析:主観的幸福の4因子モデルによる定量評価を通じて」, 『地域活性研究』, Vol. 9, pp. 174-183
保井俊之, 末吉隆彦, 磯崎隆司, 飛鳥井正道, 山川麻美, 江上広行, 本條陽子, 前野隆司 (2021), 「主観的ウェルビーイングを向上させる地域通貨の社会システムデザイン: 偏相関分析による貨幣使用と主観的ウェルビーイングの直接的相関要素の特定を通じて」, 『日本システムデザイン学会誌』, Vol. 1, pp. 43-57
ワークショップの流れ
参加者は二つの経済圏を体験します。
一つはゼニー経済圏。そこで働く人たちは、競争に勝つために、金儲けや、スピードと効率を追い求めています。
もう一つはエミー経済圏、そこは感謝と協力に満たされた「ありがとう」を大切にする世界です。
それぞれ2つの経済圏を体験したのち、「わたしたちが作りたい経済や社会とはどんなものだろう」という対話をみなさんといたします。
さらにウェルピーイングと貨幣の関係についての歴史や最新理論についてもご紹介します。
参加者の声
- お金に対して真剣に考えるきっかけになった。
- 楽しく時間が過ぎました!さっそく知り合いに紹介しました!!
- 今まで考えたことのないお金について考える機会をいただきました。
- 世代やバックグラウンドの違う方々と、お金に対する考え方の共有ができました!
- お金をどう見るかで、お金の捉え方が大きく変わること、そのことによって1人ひとりや、組織、それを取り巻く社会も変容することが驚きでした。
エミーゼニーゲームを体験したい
こちらのイベント案内から申し込みください。
エミーゼニーゲームを開催したい
標準での開催形態はこのようになります。
- 対象:小学生以上(小学生は保護者同伴)
- 企業研修、さまざまなコミュニティでのイベント、学校での授業(高校生以上)
- 参加人数:18〜50人
- 所要時間:3時間(アレンジによって約2.5〜4時間への調整が可能です)
ご要望に応じて、企画のご相談やファシリテータの派遣などを承ります。
詳しくはこちらより問い合わせください。
エミーゼニーゲームのファシリテータになりたい
エミーゼニーゲームはウェルビーイングなおカネを普及させるためにライセンスフリーとしています。
エミーバンク協会に登録いただければ誰でも「エミーとゼニーゲーム・ファシリテータ」になることができます。
「エミーとゼニーゲーム・ファシリテータ」になっていただいたみなさんには、エミーバンク協会より以下のサポートをいたします。
- ゲーム進行の標準スライドのご提供
- ファシリテータ用の運営マニュアルやガイダンス動画のご提供
- ゲームを実施するためのツールキットのご提供
- イベントの開催相談
- トレーニングのための機会のご提供
- 他のファシリテータやサポーターとの交流の場の提供
ご興味のある方は、以下のお問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。
さらに実践的に学びたい
エミーゼニーのコンセプトをさらに実践的に学ぶワークショップが開発されています。
ご関心のあるかたは、問い合わせフォームよりご連絡ください。
「エミーゼニーゲーム・アドバンス」
エミーゼニーゲームアドバンスではレゴブロックをつかって町づくりを体験します。
こんどは、みなさんはレゴブロックでEVや、バス、消防車などオリジナルな車を作る自動車メーカーになってプレイします。
ゼニーなビジネスとエミーなビジネスが織りなす先に、どんな町が作られ、そこに住む人たちは、どんな暮らしをしていくことになるのでしょう。
ビジネスとお金、地域のコミュニティと人々のくらし、働くことの本当の豊かさとは何かをこのワークショップでご体験ください。
- 参加者数 : 12~45人
- 対象
- お金やビジネスとウェルビーイングに関心があるかた
- コミュニティビジネスに関心があるかた
- ソーシャルセクターや地域コミュニティで活動されているかた
- エミーゼニーゲームの体験をより実践的に学びたいかた
- ワークショップ時間 : 3時間程度
開催レポート
1/26 エミー&ゼニーワークショップ@虎ノ門が開催されました
『トラノモンフリーマガジン 60ミニッツ』特別企画まち×愛着『課長聞いてください!私たちも虎ノ門がこんな好きなんですよ〜!』for エミーゼニー in NAKANIWA
「エミーとゼニーの銀行経営ゲーム」
あなたが、何気なく銀行に預けているおカネはどんなふうに運用され、どんなふうに社会を変えていくのでしょう。夢を持つ起業家たちは、どうやってそのお金を手に入れたり、手にできなかったりするのでしょう。
「エミーとゼニーの銀行経営ゲーム」は、銀行への預金や融資を通しての普段気にすることがないおカネと社会の複雑なつながりを体感し、事業家、市民、そしてバンカーの一人ひとりがどんな意図を持ってお金に向き合っていくかを共に考えるワークショップです。
このワークショップには、ユニークなアイデアを持って新規事業を開発する「デザイン思考」、社会の影響の連鎖の複雑性を感じる「システム思考」、収益やリスクをコントロールする銀行経営のエッセンス、それぞれの要素が組み込まれています。銀行や金融の知識がなくても参加が可能です。
- 参加者数 : 18~100人 オンラインでの開催も可能です。
- 対象:金融やお金に関心があるビジネスパーソン・学生(金融の知識がないかたでもOK)
- ワークショップ時間 : 3.5~7時間