2025年8月17日(日)、富山の未来を担う共創拠点「スケッチラボ」にて、江上 広行先生と保井俊之先生をお呼びして、「エミーゼニークラシック in とやま」を開催しました。
当日は、お盆の最終日にも関わらず、学生から会社員、行政職員、地域で活動される方まで、様々なバックグラウンドを持つ19名の方々にご参加いただき、会場は熱気に包まれました。
会場は、富山市などが民間などと一体となって結成されたとやま未来共創チームが運営する共創スペース「Sketch Lab」で、今回のイベントでは、非会員の方・はじめて場を訪れる方も含めて、幅広い方が参加され、新たな風を感じる日となりました。
ワークショップは2部構成。前半は、利益の最大化を目指す「ゼニー(銭)」のゲームからスタートしました。各チームは、Sketch商店街の、ケーキ屋さんとして、手持ちの資源をどう使い、どう交渉すれば自分たちの利益を最大化できるか、真剣な表情で作戦会議。あちこちで活発な交渉が繰り広げられ、会場はまるでビジネスの取引現場のような緊張感と活気に満ち溢れていました。
休憩を挟んで行われた後半は、雰囲気が一変。感謝や応援の気持ちを「エミー(笑み)」という形で表現し、循環させていくゲームです。「ゼニー」セッションでのライバル関係が嘘のように、参加者同士が自然と協力し合い、「ありがとう」「すごいね!」といったポジティブな言葉が飛び交います。会場全体が温かい空気に包まれ、参加者の皆さんの笑顔が絶えない、まさに「ウェルビーイング」な空間となりました。
ところで、なぜ富山で?と思われた方がいるでしょう。筆者は以前に東京でのエミーゼニークラシックの参加をきっかけに、地元富山県での開催を希望し、今回の開催にあたり多くの方からご協力をいただきました。開催の背景としては、富山市の共創スペースであるSketch Labへの貢献です。会場となったこのスペースでは、2つの大きなイベントとして、まちづくりについて対話する「とやま未来共創会議」と、仲間を集めてビジネスプランを作り上げる「スケッチオーデション」を毎年開催しています。まちづくりとビジネスは、一見して相反するものとしてとらえられがちです。筆者が高校時代、両イベントに参加し、そのつながりが見えにくいテーマから一抹のもやもやを抱えていました。
そこから3年が経過した今年、このゲームに出会い、まちづくりとビジネスの間にある共通言語として「エミー」というお金の概念を知り、これを富山で説明しなければと考えました。ゲーム後の交流会では、「富山県らしさ」について議論され、富山県特有の、同調圧力や旗を振りづらい空気感などについて意見が交わされました。共創スペースとして、内発的に富山県全体への問題意識や問題提起について触れられる機会は貴重で、今後ますます富山県がウェルビーイングなまちに変わるきっかけになったのではと思います。(森 佑太)